Criteoの2014年度業績および2015年のアウトルックと考察

Criteoの2014年度業績および2015年のアウトルックと考察

後半は、CRITEO株式会社の日本担当マネージングディレクターである鈴木大海氏から日本における事業戦略についての説明があった。

Criteoの「パフォーマンス」へのこだわりと日本事業の2014年の成果

鈴木氏が繰り返し強調していたのは「パフォーマンス」というキーワード。「広告主にパフォーマンスを提供する」=「広告主に費用対効果の高いソリューションを提供する」としている。

パフォーマンスを提供するための3つの要素は 1) Criteo社のエンジンとアルゴリズム 2) 多様なダイナミックバナー 3) 豊富な配信ネットワーク とのこと。

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Yahoo! JAPANを始めとした主要メディアとの接続やネットワーク各社とのRTB接続は広範に進めているが、最近ではFacebookとの連携を深めている。Facebook Exchangeとの接続も完了。さらにはDynamic Product Adとの連携もできており(日本での提供は少し先)、特にモバイルアプリにおける配信を強化していく予定。

2014年の成果については、

  1. モバイル向け広告の本格配信を推進した。iOS環境への配信を技術的に可能にした
  2. 商品点数が少ない企業向けのシングルパフォーマンスバナーの販売強化
  3. 最大400日間に遡って消費者に訴求できるAcquire(旧mid-Funnel)の販売強化
  4. アプリ内広告の日本での配信開始

などが大きな要因としている。日本の事業は順調に拡大しており(日本のみの数字は非公開)、広告主数も他の国と同じ水準で伸びている。

2015年のフォーカス

同社の調査では、オンラインオンラインショッピング(購入に至る)のモバイル使用率は日本が49%で世界平均の30%を大きくリードしている。また、閲覧、購買で異なるデバイスを利用した経験がある割合は22%。スマホ閲覧→PC購入、PC閲覧→スマホ購入、タブレット閲覧→PC購入がパターンとしてはトップ3とのこと。

そのことも踏まえ、2015年のフォーカスは

  • モバイル/クロスデバイス対応を加速する
  • Criteoエンジンのさらなる精度向上

としている。

クロスデバイスについては広告主から識別子となるデータを安全な形で使う独自技術で完全一致型のユーザマッチングを可能にしており、統計的推計を活用した場合と比べ、精度の高さを実現するという。

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今年後半に投入予定のメール広告配信については、端的に言うと、今まではダイナミックリターゲティングバナーで見せていた内容をメールで見せるというもの。欧米ではすでにロンチしており、高いコンバージョン率を実現している。

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エンジンについては、一口にエンジンと言っても裏側は実は複雑な機構である。コンバージョンを最適化するもの、レコメンデーションを司るもの、クリエイティブ最適化を図るもの、そして予測をするもの、などである。

今回は特にコンバージョン率を高めるものが改良され、コンバージョン率を最大化するConversion Rate Optimizer(CRO)から、今年は売上金額を最大化するCost of Sales(COS) Optimizerが加えて実装された。

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資料請求数や問い合わせ件数を高めたい場合は前者。ECや旅行系ビジネスで商品単価がラインアップによって落差があり、流通総額を高めたい場合は後者を使うことになる。実際の例でもCOS OptimizerによりECサイトの平均購入単価は10%増、旅行サイトでは20%増となっているという。

最後に2015念の注力分野まとめで締めくくった。これだけ見ても強力なプロダクトや機能が出てくる予定であることがわかる。

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以上が事業説明会のレポートになりますが、以下、次のページに考察を述べたいと思います。

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