広告主が、配信されたインプレッションよりもビューアブル(視聴可能)なインプレッションをベースにした購入に徐々にシフトしつつある状況を踏まえ、Googleが最近DoubleClickを含む自社のディスプレイ広告プラットフォーム(全ブラウザ、PC/モバイル含む)に関する調査を行いました。そこから5つの発見があったとのことです。
【原文】
5 Factors of Viewability / Google
http://think.storage.googleapis.com/docs/5-factors-of-viewability_infographics.pdf
【要約記事】
What Affects Ad Viewability? 5 Factors From A Google Study / Marketing Land
http://marketingland.com/affects-ad-viewability-5-factors-google-study-109876
*Viewable ImpressionはIAB、MRCなど各団体が基準を設けており、ディスプレイ広告の場合は、広告のピクセルの50%以上が表示されていて、1秒以上連続して表示されていること、動画広告についても50%以上のピクセルが見える状態で、動画広告が再生されてから連続して2秒間以上表示されていることが求められる。
1. ビューアビリティの平均はパブリッシャー数の多さに押し下げられている。調査では56.1%のディスプレイ広告インプレションは見られなかった結果に。ただし、パブリッシャー自体の平均視聴率は50.2%に。
2. 必ずしもページ最上位が重要ではない。ほとんどのビューアブルな広告のポジションはAbove the Fold(いわゆるファーストビュー)の下限の少し上に位置している(Googleの資料には図解しているので参照)。これは、300 x 250、728 x90、320 x 50の広告ユニットの場合。
3. Above the Foldのビューアビリティの率はBelow the Foldのそれよりも高いが100%に近い数字では到底ない。素早いスクロール動作の影響が大きいと思われ、Above the Foldにある広告は68%見られている結果に。Below the Foldでも活動はあり、40%は見られている。
4. 広告サイズも影響する。さほど驚くことでもないが、縦型の広告ユニットがもっともビューアブルな結果に。120 x 240の広告ユニットが最も高く55.6%で、ポピュラーな300 x 250広告ユニットが最も低い41.0%。
5. 興味深いことに、コンテンツの業種毎のビューアビリティは異なる(図を参照)。Referenceが51.9%で最も高く、Hobbies and Leisureが最も低く44.8%に。