2014年11月13日、Yahoo!JAPANは、インターネット広告の掲載面を評価し、ブランドの保護強化を目的にYahoo!プレミアムDSPにアドベリフィケーション機能を導入することを発表しました。Yahoo!プレミアムDSPの広告配信拡大に伴うもので、導入は2015年春を予定しているとのこと。
リンク: Yahoo! JAPAN、アドベリフィケーション機能をYahoo!プレミアムDSPに導入
DSPによる広告配信量は、ディスプレイ広告市場の規模拡大に伴って、RTB取引の割合が増加していくことと比例して、引き続き継続的な成長が予測されています。
一方で、DSPが大規模な広告配信を効率的に実現する反面、広告主のブランド価値の低下を招くような不適切なサイトにも配信される可能性があることが一つの課題と考えられているため、今後の市場拡大には、ブランド既存となりかねないサイト・ページへの広告配信をコントロールするブランド保護機能(アドベリフィケーション)の積極的な導入が求められています。
今回Yahoo!JAPANが導入する機能は、2014年9月に業務提携を結んだ米Integral Ad Science(旧AdSafe)が提供するブランド保護ツール「Brand Safety」をローカライズし、日本市場向けに開発したものとのこと。「Brand Safefy」は、画像を含むサイトの文脈を理解しながら、入札するサイトをリアルタイムで検証し、サイトリスクを判定するほか、日本語の学習を通し単語だけでなく文章で判断できるようです。
Integral Ad Science はメディアの質を定量的に評価する指標である 「TRAQ(True Advertising Quality)スコア」を定めています。TRAQスコアは Viewability(閲覧性)、Suspicious Activity(不審度)、Clutter(広告の混雑度)、Brand Safety(安全性)、Professionalism(プロフェッショナル度)等の様々な要素から広告を評価し、スコアリングしているとのことです。
参考:
Yahoo!プレミアムDSP – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション
Integral Ad Science